Help Fight Childhood Cancer


プロジェクト状況および研究結果:  

「Help Fight Childhood Cancer」プロジェクトの情報は、次のページにあります。千葉大学「Help Fight Childhood Cancer」Web サイト (日本語版はこちら)。 最新状況もこのサイトで確認できます。 このプロジェクトに関するコメントおよびお問い合わせは、Help Fight Childhood Cancer Forum までお願いします。

役割

「Help Cure Muscular Dystrophy」プロジェクトの使命は、小児に最も発生頻度の高い固形がんの 1 つである神経芽腫に関連する 3 つの特定のたんぱく質を無力化することができる薬を発見することです。 このような薬を特定して化学療法を併用することによって、この病気が治療可能になる確率ははるかに高くなります。

重要性

神経芽腫は、小児期に最も発生頻度が高い腫瘍の 1 つで、固形がんを患う小児の死因としては最も多いものです。 このプロジェクトが成功すれば、神経芽腫の治癒率は著しく上昇する可能性があり、科学者がこれまで達成することができなかった飛躍的な進歩が、この病気にもたらされます。

手法

たんぱく質 (原子が結合した集合である分子) は、すべての生命活動を構成する単位です。 またたんぱく質は、がんなどの病気の進行にも重要な役割を果たします。

科学者は、神経芽腫に関係する 3 つの特殊なたんぱく質を特定しました。これらのたんぱく質を無力化することができれば、この病気は化学療法などの従来の方法によって治療可能になる確率がはるかに高くなります。 このプロジェクトでは、これらのたんぱく質と、関連するたんぱく質を潜在的に阻害する可能性があると考えられている 300 万個の薬剤候補との間で、仮想科学実験を行います。 AutoDock というコンピューター・プログラムによって、たんぱく質の形状と各薬剤候補の形状が適合し、適切な方法で結合してたんぱく質を無力化することができるかどうかをテストします。

この作業では、900 万回の仮想科学実験を行い、それぞれ 1 台のコンピューターで実行すると数時間かかるため、合計で 8,000 年を超えるコンピューター使用時間が必要になります。 World Community Grid ではこれらの計算を並行して実行し、これによってこの活動は劇的に加速しています。 このプロジェクトは 2 年以内に完了すると期待されています。